【難病と就活】 潰瘍性大腸炎と伝えるべきか

決意・学んだこと
こんにちは、きろくです。

就活を通して、難病をかかえていることを伝えるべきか悩み続けました。

潰瘍性大腸炎の発病と就活が重なり、身体のことがよくわからないまま、伝えるか悩んだ時間は苦しいものでした。  

悩んだ分、たくさんの方からアドバイスをいただき、私なりに調べたこと・考えたこと・そして就活で体験したことを記録しておきます。

潰瘍性大腸炎など病気を抱えながら就活をする方へ向けた、備忘録になります。  

 

なぜ私は迷んだか

いつ伝えるべきか悩んだ理由。

伝えたほうが働きやすいし、周囲から理解をもらえる。

伝えれば、「嘘をついて入社した」という罪悪感がない。

でも、

伝えたせいで就活で不利に働き、不採用(内定取り消し)になるのではないか。

伝えたことにより、業務内容や給与・昇進において健康な社員と差が生じるのではないか。

人生の岐路と言える就職活動で、どうするべきか悩み続けた。

 

まず就活でのルールを調べる

面接中に病気について聞かれるか

健康状態、病気の有無についての質問は、企業側としては聞きづらい。

仕事の遂行能力と無関係なら、面接などで健康について質問することは好ましくないと労働省から通達されている。

以下は人事のミカタでの、病歴を面接時に聞くことはNGかという質問に対しての回答。

もし、入社後の適性配置や健康管理が目的でしたら、 採用が決まった時点で「雇入時の健康診断」をされるべきでしょう。

お尋ねの類似のケースとして、 採用選考時に行なわれる健康診断があります。

平成5年に「健康診断の必要性を慎重に検討することなく、 採用選考時に健康診断を実施することは、 応募者の適性と能力を判断する上で必要のない事項を把握する可能性があり、 結果として、就職差別につながるおそれがあるところである。」という 労働省連絡が通達されているなど、採用時に健康診断の結果を用いる事自体、 公に認められていることではありません。

病歴や服用している薬が、ただちに担当業務に影響を与えるということが、 合理的であると判断できるような状況でもなく、これらの情報収集を行なうことは、 プライバシーの侵害、個人情報保護法違反、就職差別などの観点から、 非常にリスクのある行為かと思います。

出典: 人事のミカタhttps://partners.en-japan.com/qanda/desc_637

逆にこのことから、入社後の配置を考慮してほしい場合は、健康診断にて言えばいいとも言えるかもしれない。

病気と伝える義務があるか

基本的には、就職採用面接において持病について報告する法的義務はないとのこと。

しかし、「てんかんを患っている方がそのことを隠して働き、解雇された」という書き込みも見つけた。

(てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの発作をくりかえし起こす病気)

「業務に著しく支障をきたす程度かどうか」というのが言う必要があるかないかの判断基準としてあるように感じる。

病気を伝えた場合、選考に不利に働くか

下のページが参考になった。以下の質問についての回答がされている。
 この場合、仮にその健康状態に重大な問題等があったとしても、内定取消は難しい…というのが過去のQ&Aを拝見しての当方の理解です。
 繰り返しの質問とも言えますが、以下のような予防線を張っていてもやはりそれは難しいでしょうか?難しい場合、企業側としてそのような人物の採用を極力避けるためにどのような措置を行うことが適切でしょうか?

①内定付与時に、保険会社の告知書のように、過去の傷病歴を問い合せ、虚偽等が発覚した際には内定もしくは入社を取り消す。
②採用選考時点から健康診断書等を提出させ、採否の判断材料のひとつとする。(診断書の内容が芳しくない場合、不採用とすることがあり得る)
③内定付与後に本人から署名してもらう入社承諾書内に、「入社前に健康その他勤務に重大な支障があると認められた場合は、採用内定を取り消されても異議は申しません。」という文言を書き入れ、提出してもらう。

出典:日本の人事部https://jinjibu.jp/qa/detl/65886/1/
このページは就活が終わった6月に読んだが、選択肢を見て恐ろしくなった。できるだけ病気の人は取りたくない会社が実際にある、ということは把握しておきたい。

病気で内定取り消しが難しいことと、虚偽報告についてもリンク先に書かれている。人事側の考え方なので一度目を通したい。



以上より、ルールのまとめと私が考えたこと。
  • 企業にとって、面談・面接で健康状態について聞くのはリスクあり。
  • それでも健康状態について聞いてくる会社は(実際にあって)、上の例のように病気を持っている人を採用することに消極的な可能性がある。
   

いつ伝えるか

就活において病気をいつ伝えるかは、下に書いた方法がある。

私が悩み、いろんな方に相談するなかで考えたメリットとデメリットをまとめる。

メリットとデメリット

ESに書く or 初回の面談で言う

メリット

  • 会社が病気に対して理解があるか判断することができる。
  • 会社に病気について配慮をしてもらえる。
  • 正直な人として信頼をもらえるかもしれない。
  • 自分のペースで病気について話せる。

デメリット

  • 採用において不利に働く可能性。
  • 健康な人と比べ、給与や昇進・業務内容に差が生じ得る。

面談で聞かれたら言う

メリット

  • 会社が病気に対して理解があるか判断することができる。
  • 会社に病気について配慮をしてもらえる。

デメリット

  • 隠していた、と捉えられるかもしれない。
  • 採用において不利に働く可能性。
  • 健康な人と比べ、給与や昇進・業務内容に差が生じ得る。

内定後または健康診断で申告

メリット

  • 会社に病気について配慮をしてもらえる。
  • 内定取り消しの可能性は低い。(病気を理由に内定取り消しは難しい)

デメリット

  • 健康な人と比べ、給与や昇進・業務内容に差が生じ得る。
  • もし選考で病気について聞かれていた場合、虚偽報告と言ってくる企業があるかもしれない。

入社後、上司にのみ言う

メリット

  • 配属に病気であることが響かない。
  • 通院などで休むときに伝えやすい。

デメリット

  • 会社から病気について配慮された配属はない。
  • 健康な人と同じ働きが求められる。

入社後、体調を崩したときに言う

メリット

  • 完全に健康な人と同じ仕事環境になる。

デメリット

  • 病気についての理解者が会社にいない。
 

まとめ

  • どの選択肢もデメリット(リスク)がある。
  • 選考で病気について聞かない企業は、病気かどうかで採用を判断しない。
    ⇨ その企業はある程度病気に理解がある可能性がある。
    ⇨ 逆に、仕事内容に関係なく健康状態を聞かれるのは怖い。
 

判断に必要なこと

  • 自分の症状の重さや、どうやったら体調を崩すか把握して、働く上で配慮が必要なのか・健康な人と同じように働けるか判断すること
  • どうやって働きたいか考えること。
 

選考で伝えたい場合・伝えたくない場合

就活を終えて、まとめていて感じたこと。

選考で伝えたい・症状として伝える必要がある方は、選考で不利に働く可能性はある。しかし、不利に働く会社は病気に理解がない会社。伝えて採用をもらえる会社と出会えるような就活をおこなうことになると思う。

選考では伝えたくない方は、もし「健康状態は?」と質問が来た場合に苦しい。病名を言うか、「お腹の調子があまりよくない」と言うか、軽症・寛解だから「大丈夫です。」と答えるか。答えを準備しておくべきだと思う。選考で健康について聞かれない会社に内々定をいただくと気持ちが楽。  

伝える際の注意点

伝える際は、どのくらいの頻度で通院が必要か、など事実を伝え、相手を不安にさせるような伝え方はしない。(アドバイスをいただいて学んだこと)

「状態が不安定で、いつ崩れるかわからないんです。」と伝えても、相手にとって不安などマイナスの働きになってしまう。

     

私の就活体験

以下、私の就活体験。病気を隠した企業、聞かれなかった企業、こちらから伝えた企業の3社。

【3月~4月】面談

前提

病気の発覚が就活中

ESを提出した3月中旬に大腸カメラで潰瘍性大腸炎の疑い、面談が始まる直前のタイミングで潰瘍性大腸炎(クローン病の疑いもあり)と診断された。どちらなのか、正確な確定診断はされていない。

症状の程度

就活中に、下血・38度までの発熱・一日10回を超える下痢まで悪化した。入院はせず、食事の制限によって症状を落ち着かせ、4月中旬までに就活を終えた。

病気について言うつもりだったか

体調が優れないなか、とにかく早く内々定がほしいという気持ちが強かった。病気について言ったら選考で不利に進むと考え、また病気について自分自身把握できていなかったため基本的にはできるだけ隠そうとした

 

面談を受けた3社(受けた順)

A社(第二志望)
ESに難病と書いたか
  • 書いていない。ESを書く頃は「切れ痔ではなく何かの病気かもしれない。」程度の認識だった。
面談
  • ジョブマッチング(≒ほぼ内々定のこと)をもらう二次面談にて、唐突に「健康の方は大丈夫?結構きついよ?」といった内容の質問。さきほどの引用から考えると、かなりグレーな質問。
  • 聞き方から、病気と言ったら落とされるように感じてしまった。「大丈夫です。」と回答。

結果

  • ジョブマッチングをいただいたが、後日辞退した。
    病気について聞かれ、隠してしまった。選考で聞いた、ということは、「潰瘍性大腸炎です。」と言った場合、採用に多少なりとも響いたはず。
  • 選考が早く、受かった企業がひとつあるだけで精神的に楽になった。
 
B社(第一志望)

ESに難病と書いたか

  • 書いていない。A社と同様。

面談

  • 一次面談で「体力に自信はある?」と聞かれたのみ。最後まで健康状態の確認はなし。こちらからも伝えず。

結果

  • ジョブマッチング成立。
 
C社

ESに難病と書いたか

  • ESの提出が遅く、トイレの会社だったこともあり、ESの文章内に「大腸の病気」と記述。

面談

  • 自分から、面談中に話の流れで「大腸の病気」と伝える。向こうからは一切深掘りなし

結果

  • 一次面談通過するも、A社のジョブマッチングをいただいたため辞退。

 

【5月】いつ難病と伝えるべきか悩む

結局、ジョブマッチング(≒ほぼ内々定)をいただいた第一志望の会社では病気について聞かれなかった。

6月の内々定通知書をもらう面接で伝えるべきか迷い、twitterにて先輩方に相談をした。

これから就活がある方は、リプライをぜひ一度見てみていただきたい。

アドバイス、本当にありがとうございます
  最初の段階で自分から伝えた方から、会社に伝えずに数年間働いている方まで、いろんな方から実体験という貴重な意見をもらった。

一人ひとりに合わせてそれぞれの形があっていいんだなと気付かされ、私としては視野がパッと広がった気がした。

特に「早く言わないとまずい」と焦って不安になっていたため、「会社の様子を見て伝えるべきか判断すればいい」といった意見に、とても気持ちが救われた。twitterの方はとにかく親切。

 

【6月】採用面接

第一志望の会社で、内々定通知書をいただく「採用面接」が6月上旬に行われた。

病気についていつ伝えるかまだ決められなかったため、聞かれた場合はひとまず「最近お腹の調子が悪い」と言おうと決めていた。

結果、病気については一切聞かれず、自分からも言わなかった。

 

悩んだ末の私の選択

6月の面接では、病気について伝えていない。そして、内々定通知書をもらった。

今後、病気を伝えたせいで内定取り消しになる可能性は低いと考えている。

 

いつ伝えるべきか悩んだことで、自分がすべきことが見えてきた。

上にも書いたが、将来どのような形であれば働けるのか判断することだ。本来であれば、就活の前に行うべきこと。

 

私が病気と発覚したのはすでに志望先を絞ったあとだった3月末。

今の体調は落ち着いているが、いつ体調を崩すのか、自分のからだについて知らなすぎる。

日常の生活に支障はないが、働く上で配慮が必要なのか・健康な人と同じように働けるか、まだ判断できない。

 

よって健康診断までの半年間、自分が健康でいられる方法を見つける。 そして、会社に勤めるような時間での生活をしてみて、体調を崩さないか確認する。

また、寛解期であればどの程度お酒が飲めるのかなど、社会人としてどこで困るのか把握する。

 

それらがわかった上で、会社にいつ伝えるべきかを判断しようと思う。

健康診断までの間、自分のからだについて知ることに全力を尽くしたい。



7月になって、体調は安定している。しかし、体力に自信がつかないと、疲れるのが怖くていろんなことをためらってしまうように感じ始めた。

今はとにかく体力をつけて、疲れにくい身体にしたい。自由に働くために生活するために、病気に負けない体力をつける。

最後に

以上が、潰瘍性大腸炎について就活で伝えるべきか考えたことになります。

難病・病気の方にとって就活で一番大事なことは、自分のからだについてきちんと把握していることだと思いました。

それが私にはなかったため、悩み・相談し・また悩みを繰り返しました。。

 

この記事が潰瘍性大腸炎など病気をかかえながら就活をする方の参考になれば嬉しいです。

 

早く伝えるべきだとアドバイスをくださったみなさん、本当にすみません。私なりに悩んだ末の選択となります。身体について知った上で、伝える時期を判断したいです。

今後もどうぞよろしくお願いします。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。